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BIMとは?その特徴やメリット・デメリットを解説

BIMとは?その特徴やメリット・デメリットを解説

「建築BIMって何?」

このように、BIMの機能や特徴について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?BIMは、図面の作成や情報管理ができるシステムのことです。この記事では、BIMの特徴やメリット・デメリット、日本で普及していない理由について詳しく解説いたします。ぜひ、最後までご覧ください。

BIMとは

BIM(Building Information Modeling)とは、建物の設計から施工、管理までのプロセスをデジタルに一元管理するシステムです。従来の2D CADや3D CADとは異なり、BIMは3次元モデルに加え、素材やコストなどの詳細情報を含むことで、設計ミスや工数を削減します。また、設計段階からリアルタイムで修正が反映されるため、現場での不整合を防ぎ、効率的なプロジェクト進行が可能です。

BIMの特徴

BIMの主な特徴は、3Dモデルに加えて、時間(4D)や費用(5D)、持続可能性(6D)の情報を追加できる点です。これにより、関係者間で情報を共有し、プロジェクト全体の効率を向上させ、意思決定を迅速に行うことが可能です。BIMの採用により、建築物のライフサイクル全体の見通しが向上し、時間とコストの削減が期待できます。

BIMが日本で普及していない理由

欧米では、すでに普及しているBIMですが、日本ではそこまで採用されていません。とても便利な機能があるBIMですが、なぜ日本で普及していないのでしょうか?その理由について詳しく紹介します。

BIMの習得までに時間がかかる

日本でBIMの普及が進まない理由の1つに、BIMの習得に時間がかかることが挙げられます。BIMは多機能で複雑なため、習得にはかなりの時間と労力が必要です。

さらに、既存の業務プロセスを見直す必要もあり、業務の負担が増加することも普及を妨げる要因となっています。これらの課題を克服するためには、BIM教育の充実と業務プロセスの最適化が求められています。

BIMマネージャーが不足している

日本でBIMの普及が進まない理由の2つ目は、BIMマネージャーの不足です。BIMマネージャーは、プロジェクト全体を通してBIMを導入・運用し、生産性向上を図る重要な役割を担います。

しかし、BIMの普及が進んでいない現状では、BIMマネージャーの育成も遅れているのが実情です。この課題を克服するために、資格取得支援や教育プログラムの充実など、BIMマネージャーの育成に向けた取り組みが必要となっています。

BIMの3つのメリット

BIMを導入すると以下の3つのメリットがあります。

  • 設計や施工の修正の手間を減らせる
  • コストとスケジュール管理
  • クライアントとイメージの共有ができる

それぞれ詳しく解説します。

設計や施工の修正の手間を減らせる

BIMは建築設計や施工の修正の手間を大幅に減少させることが可能です。なぜなら、BIMが設計段階から詳細な3Dモデルを利用することで、計画の正確性を高めるからです。

例えば、設計の途中で変更が発生しても、BIMを使用すれば自動的に関連する部分が更新され、再度手動で図面を修正する必要がなくなります。また、施工段階でもBIMは配筋本数の計算や干渉回避を自動化し、ミスを防ぎます。

したがって、BIMを導入することで、設計や施工の手間を大幅に削減し、効率化が図れます。

コストとスケジュール管理

BIMのメリットとして、コストとスケジュール管理が可能です。まず、BIMは3Dモデルに基づき、建築物の設計から施工までの詳細なデータを一元管理します。これにより、プロジェクトの計画段階でコストやスケジュールの予測が正確になります。

次に、リアルタイムでの情報共有が可能なため、関係者間のコミュニケーションが円滑になり、計画の遅延や予算超過を防ぎます。結果として、プロジェクトの全体的な効率が向上し、コスト削減とスケジュール管理がより確実になります。

クライアントとイメージの共有ができる

BIMのメリットとして、クライアントと建築プロジェクトのイメージを共有できることが挙げられます。BIMを使用することで、設計データを3Dモデルとして視覚化でき、クライアントが具体的なイメージを持ちやすくなります。

例えば、設計段階でクライアントと3Dモデルを共有することで、完成後の建物の見た目や機能を事前に確認し、意見を反映させることが可能です。これにより、クライアントとのコミュニケーションが円滑になり、満足度の高いプロジェクトが実現します。

BIMのデメリット

ここでは、BIMのデメリットについて3つ紹介します。導入する際に関わってくることですので、ぜひ参考にしてください。

導入コストがかかる

BIMの導入には、初期費用がかかるため、中小企業にとっては負担が大きいことがデメリットです。具体的には、ソフトウェアのライセンス料や必要なハードウェアの購入、さらにスタッフの研修費用が必要です。

これらのコストが、初期段階での投資額を大きく引き上げます。したがって、これらの初期投資がBIM導入の大きなハードルとなることが多いです。

人材育成が必須

BIMを導入する際には、人材育成が必要です。BIMを効果的に活用するためには、専門的な知識とスキルを持った人材が不可欠です。例えば、BIMソフトウェアの操作や3Dモデリングの技術、さらにプロジェクト管理の知識が求められます。

そのため、企業は社員に対して十分な研修期間を提供しなければなりません。しかし、これらの投資が長期的にはプロジェクトの効率化やコスト削減に繋がるため、企業は積極的に人材育成に取り組む必要があります。

セキュリティ問題

BIMの導入には、セキュリティ問題があります。BIMでは、プロジェクト全体の情報が一元管理されるため、万が一のデータ漏洩やサイバー攻撃により、重要な設計データが流出する可能性があります。

また、複数の関係者が同時にアクセスするため、不正アクセスや内部不正のリスクも増大します。これらのリスクに対処するために、セキュリティ対策を強化し、情報の取り扱いには気を付ける必要があります。このような対策をすることで、プロジェクトの安全性を確保できます。

まとめ

この記事では、BIMの特徴やメリット・デメリット、日本で普及していない理由について紹介しました。BIMは、建物の設計から施工、管理までのプロセスを一元管理することができる便利なシステムです。このシステムを利用することで、コストとスケジュール管理や設計の修正の手間などを減らすことができます。

しかし、BIMの導入には、初期費用や人材育成、人材不足などの問題もあります。これらの問題を解決することで、日本にBIMが普及し建設業界で必要不可欠なものになるはずです。国土工営コンサルタンツ株式会社では、BIMの導入のお手伝いを行っています。

各種建設プロジェクトでのBIMの導入を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

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